愛読書

私の愛読書は 宮本武蔵の「五輪の書」
ジョゼフ・キャンベルの「神話の力」「神話のイメージ」
ウオールデンの「森の生活」 が私のベスト3です。
今日は宮本武蔵の五輪の書について書きます。
私の好きだった「ブルース・リー」の愛読書で、私も読み始めました。
最初は何度読んでもよくわからず・・。何年も何度も読むうち
少し理解できるようになりました。
これは武士道について書いてあるのですが私にとって
ピアノと人生に通じるものがあります。
地の書、水の書、火の書、風の書、空の書からなり宮本武蔵の経験が書かれています。
めちゃめちゃ簡単に言うと・・・・。
「地の書」は自分を勝利導くための基本。
万事に備えること・・ピアノにもあてはまりますね。十分に練習して、よく考えること。
いろいろな教え・・例えば9つの教えとか書かれています。
「水の書」は、水は形自由でも中身は変わらない。心を水のようにする。
日常でも戦場(コンクールなどかな?)でも心構えは常に同じで物事に動じない心。
「火の書」は 火は小さくても大きくても激しい勢いを持つ。
戦場で命をかけて戦うのは炎であり、その中でシビアに現状をみる力。
動揺しない心。
「風の書」他人を知って自分を知る。少しのヒントも自分の為にしていく。
「空の書」空とは形がなく見るもの。
空は何もないことだが、そのものがあることを知ってそのものがないことを知る。
自分の心に曇りがない状態。その為に自分をきたえてから自分の心を空にする。
もっといろいろなことが書かれていますが、1ことで言うとこんな感じです。
難しい日本語?で書かれているので多少意味が違うかもしれませんが・・・。
でも武士道もピアノ道?もなんか似てるな~と思いますね。

コンクールでのアマとプロ

最近色々なコンクールでアマチュア部門が多く設置されるようになってきています。
この部門を審査するたびに、昔ある方が「プロの技術とアマの心」
と言っていたのを思い出します。(アマの心とは楽しむという事です)
「楽しむ」事は練習をすればするほど、忘れがちな言葉ですね。
実際アマチュア部門のコンクールでは本当に音楽が好きで
楽しんでいる方が多く、ほほえましく思っています。
でもコンクールですので一応評価をつけなくてはいけません。
私はアマだからプロだからと評価に差をつけることはしません。
(その結果私の点は他の先生より非常に低い点になってしまいます)
私の気持ちとしてアマだからと甘い点をつけるのは
相手を評価する以前に見下しているような気がするのです。
昔 連弾でお年を召した方の演奏で、何人かの審査の方が絶賛!?して
満点に近い点が出ました。
多少おぼつかない演奏でしたが、年輪が感じられ良いとは思いましたが、
???・・・でした。
それは・・・コンクールとは違うような・・???
もちろん アマチュア部門では他と違い・・・・などと点の付け方に
はっきり明記されているなら良いのですが・・・?
それでなければ、プロアマ関係なく評価してよいのではと思っています。
人それぞれですので、あくまで私の考えですよ。
もちろん、目が見えない方もコンクールに参加してきます。
良く頑張っていると感心しますが、それとこれは別でやはり
私は普通に点をつけます。
目が見えなくとも、上手いピアニストは多くいらっしゃいます。
私の周りにいるアマの方は厳しい評価を望み、上手くなりたい
という気持ちはプロとなんら変わることがない気がします。
私の「サプリ」がアマの方にも広まっているというお話を聞き
私の考えは間違いではないかも・・・と思っています。
でも私だけ点が低い「怖い先生」と思われてしまいますね(笑)
今のままで行こうと思いますので、点が低くても気にしないでくださいね。

「礼」

今日から少しの間、のんびりできそうです。
先日のお昼にピアノを辞めたけれど、音楽の仕事をしているAさん
(ブログに前書きました)に何十年ぶりに逢いました。
話がつきなく時間も忘れて話しましたよ。
昔話ではなく今の仕事のことや、
お互いの夢、自分のポリシーなど、師弟関係ではなく師師関係?
で話が膨らみました。(笑)
とても嬉しかったわ。
このように同じレベルで話が合うのは、
向いている方向が同じなのだと思いました。
ほとんどの人間はそれぞれの考え方、それぞれの生き方の中で
皆さん頑張って生きていますが
向いている方向が同じとは、感性が同じということだと思います。
私は大切にしている感性の一つに「礼」があります。
「礼をつくす」「礼に始まり礼に終わる」
彼女の中にそれが見えましたよ。
私は昔から「らしく」という言葉が好きでした。
親らしく、先生らしく、子供らしく・・・・・。
ですからそれぞれにあった「礼」があると思います。
人間多かれ少なかれ自分のしていることが正しいと思って生きているわけです。
(もちろん悪いところは直して生長していくのですが)
でも意外と「礼」が忘れ去られている気がします。
音楽は特に人に伝える仕事ですから、
人との関係も大切にしなければいけません。
大切とは優しくするとか、なんでも聞いてあげることではありません。
時には討論する(叱る?)こともあるでしょう。
「礼」は誰にでも尽くさなければいけないものだとおもいます。
でも意外と「礼」は気がつかないものです。
私たちピアノを指導する立場にある人たちは
ピアノだけではなく、人間としての大切なものを
教えなければいけないのだな~!と感じました。
そのためにも自分がまず出来なければ・・・・
私も努力していきたいと思いました。