コンクールで思うこと

間があいてごめんなさい。
コンクールの審査等で多忙な毎日を過ごしていました。
コンクールが続く時期も一区切りつきましたね。
またこれからもたくさんのコンクールがありますが、
コンクールについて一言書かせて下さい。
何の為コンクールがあり、何の為に受けるか分かっていなければ
大変傷つくものだということですね。
記録と違って正しいジャッジはありません。
例えば、評価されている絵画などでも素人目には、
幼稚園児が描いたものと区別できないようなものもありますね。
そこまでではありませんが、自分が良いと思っても、
必ずしもそれに見合った結果が出るわけではありません。
それぞれの審査員方の基準があるようです。
正確に弾けることが大切、感性が大切、音の響きが大切、
先生方それぞれです。
また、ミスをしてしまうと、
とても点数を悪く付ける先生もいらっしゃいます。
ただ、誰が聞いても酷い演奏に上位の点数を付ける先生はいらっしゃいませんよ(笑)
審査員が変われば順位も変わる可能性があります。
実際「?」なこともあります。 
例えば、フランス人とポーランド人の先生に、
同じ曲のレッスンを受けても片方は「素晴らしい」とおっしゃっても、
片方は「よくない」と言われます。
ではどうしてコンクールを受けるのか?
コンクールの目的は、
自分を大勢の中に置いて、自分の欠点を知り、自分自身を見直す場所なのです。
順位は関係ありません。
自分を客観的に見て、足りないところを勉強する。
進むために必要な力を得るところなのです。
それと、人生思うようにいかないことを知るチャンスです(笑)
ですから皆さん、気楽にコンクールを受けましょう。
「審査員の先生方を勉強させる」くらいに思って頑張ってほしいです。
実際、コンクールに落ち続けて、高校生ぐらいから伸びていった人も多くいます。
コンクール一位でも、ピアノを辞めた人も多くいます。
コンクールはすべてではありません。
でも、コンクールの存在はとても大切です。
コンクールをおおいに活用していってほしいです。