小さな 心の恩人たち No.1


大阪から仕事で帰ってきたらイタリアで活躍している
あづさから留守電が、ありました。
4年ぶりに帰ってきたみたいで
私の好きな赤ワインとチーズを届けていてくれていました。
慌てて電話したけれど、明日帰るとのことでした。(涙)
今回会えなかったけど、心は通じてます。
電話を切ってから今年1月イタリアに会いに行ったのを
思い出しました。
ご両親が用意した、たくさんの日本食、お小遣いを持って。
4年ぶり会った彼女は大きく成長していました。
彼女は高校1~2年のとき、進学で迷っていました。
ピアノはまぁまぁ上手いけど第一線で活躍する程ではない。
彼女は歌が大好きで歌の道はどうなのだろうと私に相談に来たので、
歌を聴いてみると悪くない。
意外とピアノより良いかもと思い、とても良い先生に紹介しました。
その後彼女の辛い日々が始まったみたいです・・・
(行ったのが遅い!)
でも持ち前のガッツで、遅まきながらもみるみる上達して、
大学、大学院と進み演奏活動を中心に活躍していたのですが、
ある日突然、自分の可能性を試すべき海外へ行く決心をしました。
生徒も教え、演奏会も出ていたのに、何が彼女を変えたのか!
その時思いましたね。
やっぱりあづさは、私と同じだと!
昔、私は沢山の生徒を教えていました。
一人30分くらいのレッスンでコンクールにも
次々入賞するのです。(生徒がコンクールで賞を
受賞すると、不思議と上手い生徒が集まってくるのです)
彼らは一言二言のアドバイスで上手く弾いてしまいます。
その上、月3回のレッスンで十分なのです。
でも、そのとき思いました。
「本当にこれでいいのか」と
本当に良い先生とはコンクールで賞を取らせるのではなく、
下手な生徒を少しでも上手にさせることではないかと、
生徒を少人数制にして、
コンクールに落ちたり、上手く弾けない生徒を上手にしようと
決心しました。
10数年前の話です。
レッスンも以前言及したように、1日がかりでした。
でも、そのお陰で今のメソッドが完成したのです。
だからこそ私にも彼女のことが分かるのです。
[私もあづさも自分に正直で,自分を信じているのだと]
彼女も、1からのスタートだったけれど
イタリアで2人の先生につき、頑張っていました(8年前のことです)
その後、私もイタリアを訪れ、エールを送ったものでした。
苦労話はいっぱい聞きました
その後パルマの音大に進み今やコンサートに追われなかなか
日本に帰れないと言っていました。
久しぶりに会う彼女の目は輝き、
私はエネルギーをたくさん貰いました。
彼女もまた私と話して未来を見て進むことを
学んだと言ってくれました。
人はお互い影響しあって、
お互い成長していくのだとつくづく思いました。
きっとそれには人との相性とか、
信頼関係とかあるとは思いますが、
私はこの様な人達からいっぱい心の財産を貰っているのだ。
恩人だ、と思っています。
あづさのご両親も、ピアノの先生としての、私との関係がなくなって
10年以上経つのに、私の好物を持って来てくれるのです。
自家製の漬物(絶品です)や、手作り野菜を持って来て下さります。
なかなか出来る事ではないですよね。
感謝しております。
また持ってきてください(笑)

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