勝手な思い込みをしましょう

勝手な思い込みをしよう 
今から**年前の桐朋学園入学式のエピソード。
学長である基成先生のスピーチで
「私の趣味は子供をつくること。秋子との間に何人(数は忘れました)、
今の妻との間に2人…ウワッハッハハハハ!」
「シーン…」「???!!」
あとは覚えていません。
ただ入学式に参加した親から4年間は、男性と付き合ったら仕送りを
ストップするという嬉しくないお言葉を頂きました(笑)
入学式で校歌(?)忘れましたがプリントが配られ、
ぶっつけ本番で、全員で歌いました。
混声でアドリブも入り、美しい合唱の響きに「あぁ、私は音大に入ったんだ~!」
と初めて実感し、感動したことを覚えています。
実技試験のとき、基成先生は一番前の大きなソファーに座り、採点されます。
でも自分の感想をその場で言う時あるのですよ。
悪く言われると辛いですよね。
実際に弾き始めたらすぐ「もう聴く必要ない!」といわれた人いました。
立ち直れないですよ・・・。
その人は先生、生徒から、慰めてもらっていました。
でも私は逆で基成先生に何度も助けてもらいました。
ミスタッチをしたら、
「俺よりお前はミスタッチ少ないなぁ~!」とか
「よく弾いたなぁ~」とか、
おかげで他の先生、生徒から辛く当たられトイレで号泣したときもありました(泣)
でも私はきっと基成先生は私を気に入ってくれているのだ!
と勝手?に思い、いっぱい泣いたけれど、
ずぶとく?突き進みましたよ(笑)
思い込みは強し!
あるとき、教室でBachを弾いていた時だと思いますが、
急に右背が熱く重くなり、横目でチラッと見ると、
『先生が私の肩で寝ている?!!』
そのうちだんだん重くなり、弾くのを止めるか止めないか、
「GIGUE」になったら振り落としそうだし、怪我をさせたら退学になるかも…
頭の中はパニック!!
結局手を止めると
「やめなくていい~~~!!」
「はーい!!」   続きを弾きました…。
でも次の日、体中痛かった…(笑)
(筋肉を固めて弾いていたんですね)
またあるときは、基成先生が(多分二日酔い)で寝ていて、(教室にソファーが置いてあります)
何を弾いても起きる様子がなく、私はただそこで自宅でするように練習しました。(笑)
先生はパイナップルの缶詰のジュースがお好き?で実は食べず、缶に二箇所穴を開け、
最後の一滴まで飲もうと缶を振っている姿は可愛くて好きでしたね。
そのせいか? 自宅のスタインウェイの鍵盤が、ベタベタしていて気持ち悪かったです。
あっ!そうそう、唾はよく飛ぶので汚いとは思わなくなっていましたよ(笑)
もう一つ、可愛いエピソード
ショパンのOp25-10を弾いていたとき
この曲大変(オクターブ連続)で何度も弾くとテンポがキープできないのです。
基成先生に何回弾けるか俺と競争しようと言われ、
「えっ!!体力には自信あるから負けない~!!」と、はりきってスタートすると、
「?!~!」
先生は半音階で弾き始めました。私はオクターブで弾いているんですが~~~~!
もちろん私の負け
2回半で私、弾けなくなりました。
先生は愉快そうに笑っています。
これは何かのトレーニング?ただのゲーム?
未だにこの真意がわかりません。
でもきっと、私を気にいって、私と遊びたかったのだと
勝手な、良い思い込みをしました!(笑)
この頃から私は図太く(?)なり、その結果、
何を言われても、傷つけられてもても、とても辛くとも
「私のこと思っているから」「私が良くなるため」
と勝手に?? 良い思い込みをする様になっていったのかもしれません。
人間POSITIVE に生きていくが大切ですね。